2013年式 BMW435iクーペ 428iクーペ

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自分の用途に必要にして十分なサイズに高いクォリティとパフォーマンスを詰め込んだ端正なクーペは、言ってみれば”ダウンサイジング”の草分けだったと言えるでしょう。

3シリーズクーペから一つ数字が増えて「4シリーズ」として独立したクーペは、まさしくそんな伝統を受け継ぐエレガントでスポーティーな自動車です。

だれがどう見ても端正なクーペボディは低く幅広くなっています。

そしてルーフが低い位置にあるだけでなく、運転席に座った印象も低いです。

実際に最低地上高は3シリーズセダンより10cm低められ、重心高も当時のBMWの中で最も低くなっています。

それゆえにコーナリングは路面に近いレベルで水平に移動する感覚なのですが、もちろんガチガチに固められたピーキーな足回りを備えているわけではなく、低い中でも姿勢変化と Freeの違いを荷重移動によるグリップの違いを感じ取れるぐらいの繊細さを持つのは他のBMWと変わりません。

ただ車というのはコーナリングがどうのこうのということを言う車に限って、気持ちよくないことが多いです。

 

純粋に運転していて楽しい!とか、ワクワクするとか。この感覚を大事にしていないと意味が無くなってしまいます。

コーナリングというのは一般道においてはそこまで関係ありません。

交差点にハイスピードで突っ込むバカはいないからです。

ですので、鈴鹿のようなコースで走る場合はよいと思いますが、コーナーの数が多いので、たまにどっちに向いて走っているかわからなくなります。

ただし、サーキットの直線は一番の楽しみでもあります。

そこでレブリミットまで吹き上がらないのはハッキリ言って罪です。

コレは私の持論です。

 

伸びない車は本当につまらない。

 

 

2013年式 BMW435iクーペ 428iクーペ

スポーツセダンがBMWの代名詞とみなされているように思いますが、本当はクーペがBMWの十八番だったはずです。

 

特に3.0CSや6シリーズに憧れたオヤジ世代にとっては歴代のクーペこそが現在の地位を築き上げた、多いう印象が強いです。

 

しかも、それは単にスタイリッシュな高性能クーペであるだけでなく、実用的な面も決して疎かにされてはいませんでした。

 

その事実を実体験として知ったのはずいぶん後になってからですが、そのことが昔のドイツ車信仰をより強めたことは間違いありません。

 

ドイツ勢は主力のボリュームセラーにクーペやカブリオレなどを昔から常にラインナップしてきましたが、それは日常的な実用性とともにパーソナル性を求める顧客の要望があったからです。

 

その意味では決してニッチなモデルではなく、伝統的で手堅い商品と言えますが、それにはどうせ同じぐらいの金額を払うのならドアは多いほうがいい、人も乗れたほうがいい、という”大は小を兼ねる”欲張りな発想ではなく、不要なものは不要と言うスマートで熟成した考え方を持つユーザーの存在も大きかったはずです。

 

BMWで最も好きなグレードは私の場合M3のフェニックスイエローで衝撃を受け、M5のV10エンジンの500馬力が感動的でした。

 

そして、500馬力ぐらいだったら、正直大したことないのですが、その操作性が素晴らしかったのを覚えています。

『夢の中』の話ですが、通常300kmを出そうとすると、正直中々出す場面

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がありません。

ですが、M5はある程度の直線があればボチボチ出せますよ。

BMW M5 買取

『夢の中』の海ほたるでみんなで出したときは、中々スゴイ音になっていましたね。

よくGT-Rとつるんで走ったりもしました。